回る背骨

制作メモ

Max for Liveのおすすめ無料パッチ

Max for Liveで作られた、シンセサイザーや音楽制作に役立つツールのまとめです。
はじめてのMax for Liveという記事を書いてから一年半が経ちまして、自然とお気に入りのパッチも増えてきました。
特にモジュレーターやユーティリティ系はLiveの拡張機能のように使えるので便利です。
なのでそっちをメインに紹介したいところですが、一応花形である?シンセから始めたいと思います。

 

1.Synthsizer

シンセサイザープラグインのものが世の中にたくさんあるので、あえてMaxで作られたものを使う必要はないのですが、グラニュラーシンセサイザーやドラム専用に作られたシンセなど、普通のシンセでは手の届きにくい部分にピンポイントで特化したものが素敵です。

Granulator 2
https://www.ableton.com/ja/packs/granulator-ii/

http://roberthenke.com/files_images/m4l/granulator2.jpg
ラニュラーシンセサイザー。オーディオファイルを細かく刻んで、全く違う新しい音素材を生成する。

 

Drum Synth
https://www.ableton.com/ja/packs/max-live-essentials/

http://www.coloradomassive.com/uploads/656c332512f26c9cea60fbcb15faf5f8.png
ドラムの音作り専門のシンセサイザー。キック、スネアなどパートごとに音を作りこめる。

 

Minotaur
http://www.maxforlive.com/library/device/1071/minotaur

http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=mino-screen.png&id=1071

Moogのアナログベースシンセサイザー「Minitaur」をエミュレート。このような実機をエミュレートしたものも結構あります。

 

2.Effect

エフェクトも一般的なものは、Liveの付属に揃っているが、M4Lのパッチではグリッチ系など少しマニアックなものが利用できる。

Grain.Freeze
http://www.maxforlive.com/library/device/240/grain-freeze

 http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=grainfreeze2.jpg&id=240

入力された音をリアルタイムでフリーズさせる。

 

Reverser
http://www.maxforlive.com/library/device/130/reverser

http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=Rev5_Pic_1.00.jpg&id=130

オーディオを逆再生したりするエフェクト。

 

3.Modulator

シンセやエフェクトなどのパラメータに外から影響を与えることが出来るモジュレーター系のデバイス。
これらを使うとLiveデバイスやVST/AUプラグインバイスに対しても、モジュラーシステムのように自在に変調を加えることが出来る。

LFO
https://www.ableton.com/ja/packs/max-live-essentials/

http://11234-presscdn-0-32.pagely.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2014/03/LFO1.png

オシレーターのピッチやフィルター、ボリュームなどにマッピングして、周期的に揺らすことが出来る。

 

Envelope

f:id:spinspine:20161027203319p:plain

LFOと同じようにマッピングして、ADSRでモジュレートできる。

 

Envelope Follower

 http://11234-presscdn-0-32.pagely.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2014/03/Envelope_Follower.png

オーディオのエンベロープを追従し、他のパラメータにマッピングできる。

 

Modulator
http://www.maxforlive.com/library/device/680/modulator

http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=modulator.jpg&id=680

任意のパラメータをステップごとにモジュレート。

 

Stepper
http://maxforlive.com/library/device/3859/stepper

http://maxforlive.com/images/screenshots/?ss=Stepper.jpg&id=3859

モジュレートする波形をステップごとにカスタマイズできる。また、ステップごとの長さを変えられるので、かなり長い範囲でモジュレートすることも可能。(最長で4小節×16ステップまで)

 

4.MIDI Control

ステップシーケンサーやコードジェネレーターなどで演奏を補助したり、MIDIコントロールチェンジを送信して手持ちの実機を動かすなど、それぞれのニーズに合わせて作られたMIDIバイスもいろいろとあります。

Advanced Step Sequencer
http://www.maxforlive.com/library/device/231/advanced-step-sequencer

http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=ASS.png&id=231

 Live自体がシーケンサーのようなものだが、あえて単調なステップシーケンサーが使いたくなる時などに有効。ベロシティやオクターブもコントロールできる。

 

Program Change
http://www.maxforlive.com/library/device/3866/program-change

f:id:spinspine:20161027162648j:plain

(自前で恐縮ですが)プラグインシンセなどにプログラムチェンジメッセージを送信して、プリセットを切り替えます。

 

5.Utility

直接音を作るわけではないので地味だが、役立つツール。
プラグインでは代替出来ないものが多いので、こういうのは本当に重宝。

Kapture
https://www.ableton.com/ja/packs/kapture/

gareth-williams-and-richie-hawtin-kapture-device.png
現在のLiveセット全体の内容をキャプチャーし、インストゥルメントやエフェクトの設定をプリセットとして呼び出すことが出来る。
 

MIDI monitor
https://www.ableton.com/ja/packs/gratis-hits/

MIDIMonitor_HR.png

MIDIの信号をモニターして表示するツール。
ノートやコントロールチェンジなどが正しく送信されているか確認できる。

 

Map8
https://www.ableton.com/ja/packs/max-live-essentials/

f:id:spinspine:20161027211345p:plain

ラックなどのマクロと違い、他のトラックのデバイスやLiveのミキサーのPANやエフェクト量などもマッッピングしてコントロールできる。

 

oscilloscope
http://www.maxforlive.com/library/device/1124/oscilloscope

http://www.maxforlive.com/images/screenshots/?ss=Screen%20shot%202012-04-21%20at%2011.17.37%20PM.png&id=1124

オシロスコープで波形の形をチェック。必要ない人には?かもしれませんが、波形見るのって面白いね!

 

Max for Liveのパッチは、ユーザーが自分に必要なものを作るところから始まるものが多く、必ずしも万人向けのものばかりではありません。パッチもシンプルなものから大掛かりなものまで様々です。
ただ、あまり複雑なものは個人的には応用しづらいので、ここで挙げたようなシンプルで単機能なものが使いやすいと思います。
パッチは自分用に改良することも出来るので、工夫次第で何でも出来るのがいいですね。

有料のものも含めて、現時点で2700以上のパッチが公開されています。

www.maxforlive.com - Download Max for Live Devices