回る背骨

制作メモ

Ableton Liveでコンピュータ用キーボードを活用する方法

キーボードがとっても便利
演奏、ショートカットキー、キーマッピング

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特別な用意をしなくてもすぐに使えるのがキーボードのいいところ。
Ableton Liveにはキーボードを活用できる機能が備わっています。

Bluetooth対応のキーボードを使えば、コンピューターから離れてコントロールできるのも便利です。楽器の録音をするときにキーボードだけ持って、演奏スペースに移動できます。

キーボードを使ってみた動画

下記の動画では1から8までの数字にトラックのセレクト及びアームを割り当て、[,]にオーバーダブ、[.]にNEW、[/]にメトロノームを割り当てた。慣れれば画面を見なくてもキーボードだけで操作できる。

 


コンピューターのキーボードだけで操作する動画


このように机の上にキーボードだけ置いて操作できる。(内容は無視して!)
この操作に慣れると、簡単なフレーズの録音くらいなら、MIDIコンや鍵盤を使わずにすぐにスタートできるようになる。


さらに「nanokontrol」などの小さいコントローラーを加えて、フェーダー操作やマクロコントロールを割り当てれば、ミニマムな構成ながら結構使えるシステムになる。モバイル環境におすすめ。

spinspine.hatenablog.com

 

キーボードのMIDI入力で演奏する

Liveの画面右上にある「鍵盤のアイコン」を押すか、「command+shift+K」でキーボードを使った演奏モードのオン/オフを切り替えられます。


ノートの配置は[A]から[K]に鍵盤の白い部分の音階(ドレミファソラシド)が割り振られ、[W]から[U]に黒鍵の部分が割り振られる。また、[Z][X]でオクターブ、[C][V]でベロシティを変更できる。(画像参照)

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ショートカットキーを覚える

よく使うコマンドはショートカットキーを使うと快適です。
下記は代表的なものですが、他にもたくさんあります。

Windowsの場合は、「⌘(command)」⇒「Ctrl」、「option」⇒「Alt」です。

コマンド機能
space 再生・停止
shift + space 停止位置から再生を再開
F9 録音
⌘ + option + ^ ズームイン
⌘ + option + - ズームアウト
F1 - F8 1-8トラックの有効/無効(ミュート)
⌘ + z アンドゥ
⌘ + y リドゥ
⌘ + d 複製
⌘ + r リネーム
⌘ + u クオンタイズ
q ホットスワップ:ブラウザを参照しデバイスを差し替える際にオンにする。
b ドローモード:クリップビューでエンベロープMIDIを描画する際、またアレンジメントビューでオートメーションカーブを描画する際にオンにする。

■表示の切り替え

コマンド機能
tab セッションモードとアレンジモードを切替
shift + tab バイス/クリップビュー切替
⌘ + option + b ブラウザの表示/非表示
⌘ + option + l 詳細の表示/非表示
⌘ + option +p プラグインの表示/非表示
⌘ + option + i I/O入出力の表示/非表示
⌘ + option + s S R センドリターンの表示/非表示
⌘ + option + m M ミキサーの表示/非表示

 

Liveのキーボードショートカット — Abletonリファレンスマニュアル バージョン9 | Ableton



キーマッピングで好きな機能を割り当てる

KEYマッピング機能を使えば、さらに便利にキーボードを活用できる。
空いているキーにオーバーダブや「NEW」をマッピングして、各トラックの音色などをあらかじめ設定しておけば、次々に新しいクリップを作成できる。

マッピングの一例

マッピングするキー割り当てる機能
1-8 1-8トラックのセレクト及びアーム
, セッション録音ボタン
. 「NEW」ボタン
/ メトロノーム

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画面右上にある「KEY」を押すとキーマッピングモードになるので、操作したい箇所をマウスでクリックし、キーボードの割り当てたいボタンを押すとマッピングが登録される。

 

キーボードの設定について

OSのキーボード設定で他の機能が割り当てられていると、Liveのショートカットが上手く 機能しないことがあるようです。

僕の場合(MacOSX)では、F9に「Mission Control」という機能が割り当てられていたので、「システム環境設定>キーボード>ショートカット>Mission Control」でこれを無効にしました。

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また、macだと他にもファンクションキーにいろいろなショートカットが割り振られていて、デフォルトではそちらが優先的に機能してしまった。
キーボードの設定で「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れると、fnキーを押さずにファンクションキーが使えるようになった。

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あとは別のプログラムでキーボードを使用している時や、日本語入力モードになっている時は使えないので注意してください。

Apple Wireless Keyboard (JIS) MC184J/B

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