Ableton Live 9 Suite の音源紹介
どのエディションがいい?
Live 9 にはIntro、Standard、Suiteの3つのエディションがある。
「Intro」はLiveの基本機能を使って音楽制作できるが、トラック数に制限がある。
「Standard」はトラック数に制限はなく、音源やエフェクトもLive標準のものが付いてくる。
「Suite」はそれに加えて、音源メーカーのパッケージ品がLive用に最適化されて大量に付いてくる。音源バンドルが付くような感じ。
このページではSuiteに付いてくる音源について説明します。
StandardとSuiteを比較している人は参考にしてください。
Suite付属の音源について
Live Suiteに付属するソフトや音源の多くは、サードパーティの既製品で、それらをLiveのインターフェイスに移植したものです。
もちろんそれらを別々に買ったらかなりの金額になるのでお買い得なんですが、Ableton独自の機能というのもあり、この部分はより重要かもしれません。
重要と思われる3つの機能
Max for Live
Maxというのは音楽や映像を操作するデバイスを自分で作れる開発環境で、Cycling'74という会社によって開発されている。
Max for LiveはこれをLiveのインターフェイスに統合したもので、いわばプラットフォームなので、世界中のユーザーが作ったパッチを利用できる。(もちろん頑張れば自作もできるよ)
とはいっても無かったら困るものでもないので、まさに拡張デバイスといったところ。
Operator
他の付属シンセと違い、サードパーティの名前がクレジットされていない。つまりLiveのためだけに開発されたシンセ。複雑になりがちなFM音源の作成を手早くコンパクトに行える。
Sampler
スタンダードエディションにも付いている「Simpler」というサンプラーの高機能版。
「Simpler」でもだいたいのことはできると思うが、「Sampler」はそれの高機能版なので無いと不便な局面があるかもしれない。
その他の主要な製品
これらはサードパーティ製をLive用に移植したもので、だいたい同じような製品がメーカー側でも販売されている。
分類 | 名称 | メーカー | 類似製品 |
---|---|---|---|
ソフトシンセ | Analog | AAS | Ultra Analog |
ソフトシンセ | Collision | AAS | Chromaphone |
ソフトシンセ | Tension | AAS | String Studio |
ソフトシンセ | Electric | AAS | Lounge Lizard |
アンプシミュレーター | Amp,Cabinet | Softube | Amp Room |
ドラム音源 | Session Drums | ChocolateAudio | Imperial Drums |
オーケストラ音源 | Orchestral Brass,String,Woodwinds | SONiVOX | Orchestral Companion Brass,String,Woodwinds |
パーカッション | Latin Percussion | e-instruments | |
シンセ音源 | Retro Synth | Puremagnetik |
個人的にはシンプルな減算式シンセ「Analog」や、ミニモーグなどの代表的なシンセをサンプリングした音源「Retro Synth」あたりがお気に入りですが、どれも音源メーカーのパッケージ品をもとにしているだけあってクオリティは悪くないと思います。
Liveの場合、Introから順番にアップグレードしても、最初からSuiteを買っても価格に大きな差がないような気がするので、必要に応じて(またはセールのタイミングに合わせて笑)追加していくのがいいかもしれませんね。